Letter

宇宙:木星のパルス状に発光するオーロラX線のホットスポット

Nature 415, 6875 doi: 10.1038/4151000a

木星のX線オーロラは、内層の磁気圏から木星の極領域に落下する高エネルギーの硫黄と酸素イオンによって発生されると考えられていた。本稿では、我々は高空間解像度の観測を報告する。木星の北のオーロラのX線のほとんどは、磁気圏内層にあたる緯度よりかなり極側に位置する「ホットスポット」から放射されることを示す。ホットスポットは磁極の緯度と経度に固定されるように見え、変則的な赤外線と紫外線も放射される領域に発生する。我々は、このデータから、オーロラを発生させる粒子は、磁気圏外層から発生すると推測する。ホットスポットのX線は、約45分周期でパルス状に発光し、その周期は木星に接近した観測衛星によって観測された高緯度の電波および高エネルギー電子バーストに関する周期と似ている。これらの結果により、木星のオーロラのX線放射が主に磁気圏内層からの高エネルギー重イオンの定常的な落下によって発生する、という説は通用しなくなる。よってX線は、磁気圏外層で起こる現在のところ説明の難しいプロセスに起因するものと考えられる。このプロセスでは、極めて限定された領域で極度に広い波長にわたり大きく変化する放射が生成される。

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