Events

こころの健康とデータサイエンス

うつ病に苦しむ人々の数は全世界で数億人に上ると推定されます。うつ病は、患者本人はもちろん、その家族や友人に大きな負担や犠牲を強いますが、こうした人々の大多数は、必要な支援を受けることができていません。近年、デジタル技術とデータサイエンスが進歩したことで、デジタルとメンタルヘルスを融合させた「デジタルメンタルヘルス」という概念が生まれ、うつ病をお持ちの人々にそれぞれの状態に応じたケアを提供できる可能性、そしてより多くの人々が社会的支援を受けられるようになる可能性が高まっています。

「こころの健康とデータサイエンス」フォーラムでは、最先端のこころの健康管理に関する対話に、政策立案者、医療提供者、学術研究者、そしてなにより市民や患者さんが参加する必要性、さらには近年の技術の進歩など、デジタルメンタルヘルスに関するさまざまな問題について議論します。たくさんの皆さまのご参加・ご意見をお待ちしています。

日時:

2019年10月24日(木)13:30~18:00

場所:

日本科学未来館 7階

江東区青海2-3-6  アクセスマップ
参加申込受付は終了いたしました。

申込締切:2019年10月11日(金)16:00
入場料・参加費:無料
定員:280名

抽選(2019年10月17日発表予定)

※本フォーラム以外の日本科学未来館の有料展示場(常設展・企画展)へのご入場は、所定の入場料が発生します。

(敬称省略、50音順)※一部変更する可能性があります。

笠井 清登

東京大学大学院医学系研究科精神医学 教授
東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構 主任研究者

精神科医として臨床や教育に携わるとともに、主にニューロイメージングを用いた精神疾患の研究や、アジア初の大規模思春期発達調査である、東京ティーンコホートの運営にかかわる。学校精神保健、東日本大震災後のこころのケアなどのコミュニティ保健にも実践・研究活動を広げている。

功刀 浩

国立精神・神経医療研究センター 神経研究所疾病研究第三部 部長

気分障害や統合失調症を対象に脳脊髄液・神経心理学的検査・生理学的指標・脳画像などを用いた生物学的病態解明を行い、新たな診断・治療の開発をめざした研究を精力的に行う。国立精神・神経医療研究センター気分障害先端治療センター長を兼務する。

篠崎 智大

東京理科大学 工学部情報工学科 講師

人の健康データを扱う医療統計学(生物統計学)を専門とし、主に統計的因果推論の方法論研究と医学・疫学研究に従事。東京大学大学院医学系研究科助教を経て現職。博士(保健学)、公衆衛生学修士(専門職)。

末松 誠

日本医療研究開発機構 理事長

1983年慶應義塾大学医学部を卒業、慶應義塾大学医学部内科学助手を経て、1991年カリフォルニア大学サンディエゴ校応用生体医工学部に留学。2001年慶應義塾大学医学部医化学教室教授、2007年より2015年3月まで医学部長。同年4月より日本医療研究開発機構理事長。

鈴木 康裕

厚生労働省 医務技監

1984年慶應義塾大学医学部卒。同年厚生省入省。1998年世界保健機関派遣、2012年防衛省衛生監、2014年厚生労働省技術総括審議官、2016年6月厚生労働省保険局長を経て、2017年7月より現職。

徳野 慎一

神奈川県立保健福祉大学 ヘルスイノベーション研究科 教授
東京大学大学院医学系研究科 特任研究員

1988年防衛医科大学校卒業、2005年カロリンスカ大学にて医学博士。自衛隊中央病院心臓血管外科、戦傷病救急医学教官、医務官、防衛医科大学校准教授、陸上自衛隊衛生学校主任教官等、東京大学大学院医学系研究科特任准教授を経て、2019年より現職。

菱山 豊

文部科学省 科学技術・学術政策局長

1985年に東京大学医学部保健学科を卒業後、科学技術庁に入庁。文部科学省で生命倫理・安全対策室長、ライフサイエンス課長、また、内閣官房で健康・医療戦略室次長、AMED理事等を経て、2019年7月から現職。

乗竹 亮治

日本医療政策機構 理事・事務局長/CEO

日本医療政策機構設立初期に参画。患者団体の国際連携支援、震災復興支援などのプロジェクトをリード。その後、国際NGOにて、主にアジア太平洋地域での医療人道支援活動や軍民連携に従事。オランダ アムステルダム大学 医療人類学修士。政策研究大学院大学客員研究員。

I-han Chou

Nature シニアエディター

Nature の神経科学担当チームリーダーとして、分子生物学から認知科学まで、神経科学のあらゆる分野の論文選択とピアレビューを行う編集者チームを統括。科学が社会に与える影響力の拡大に情熱を傾け、精力的に活動している。ハーバード大学で心理学の文学士号を、MITで脳科学と認知科学の博士号を取得、神経科学のポスドク研究をカリフォルニア大学サンフランシスコ校で実施した。

Nature Events へ戻る

プライバシーマーク制度