Advance Online Publication

doi: 10.1038/Ngeo2007.38

気候変化に伴う熱帯域の拡大

Widening of the tropical belt in a changing climate

(英語版はこちらから)

気候変化を示す疑う余地のない最も初期の証拠として、北極域における、大気と海洋の温暖化や、凍った陸地と氷の融解があげられてきた。しかし、近年の研究から、熱帯域にも変化が起こりつつあることが示されている。過去数十年にわたって熱帯域が拡大してきたことを示す何例かの証拠が、各方面から示されている。この拡大は、亜熱帯域の社会活動に対して潜在的に重要な意味をもち、地球規模の気候システムにおいて、計りしれないほど大きな影響をもたらす可能性がある。とりわけ重要なのは、ジェット気流やストームトラックなどの大気の大循環システムが、極方向へ移動することによって降水分布が移動する可能性があり、ひいては自然の生態系、農業、水資源に影響が及ぶ点である。成層圏の循環と大気中のオゾンの分布の拡大がどのような影響を与えるかについては、いまだに理解が不十分である。近年の拡大速度の観測値は、気候モデルから予測された21世紀の間の拡大速度を上回り、地球規模の気候変化に関わるこの問題について研究の余地が多く残されていることを示唆している。

米国大気海洋庁・大気資源研究所 D J Seidel, et al

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Geoscience : Advance Online Publication

◆気候変化に伴う熱帯域の拡大

Widening of the tropical belt in a changing climate

◆過去1500万年間の極域海洋循環に対する塩水形成の影響

Influence of brine formation on Arctic Ocean circulation over the past 15 million years

◆アラビア─インドプレート境界における右横ずれ活運動の、現場での観測による証拠

In situ evidence for dextral active motion at the Arabia-India plate boundary
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