リサーチハイライト

doi: 10.1038/ngeo.2007.59

惑星科学: 地球よりも高温の双子星

Heike Langenberg

(英語版はこちらから)

金星の気候は地球の気候と非常に異なるが、両惑星の大気循環の多くの特徴と落雷発生の気象条件は、これまで考えられていたよりもずっと似ていることが明らかになった

Planetary science: Earth's hotter twin

© Andrzej Mirecki

金星と地球は質量と半径がほぼ同じで、非常によく似た出発点から進化したと考えられているが、両惑星の表面の気候は非常に異なっている。しかし、2006年4月に金星に到達したビーナス・エクスプレスによる観測結果からは、表面温度は違うものの、地球と金星に多くの共通点があることが示唆されている。

欧州宇宙機関(オランダ、ノールドワイク)のH Svedhemたち1は、2005年11月にカザフスタンから打ち上げられた探査機ビーナス・エクスプレスから送られてきた1年目のデータを分析した一連の論文を概説した。Svedhemたちによれば、金星にも地球のようにハドレー循環と呼ばれる緯度方向への大気循環が存在するという。金星は自転が遅いため、この循環は地球の場合に比べて極方向にかなり長く伸びており、緯度60 °付近にまで達するという。大気循環はそこで、2つの目をもつ渦型の構造をした極循環に急激に変化する。

さらにこの探査では、金星での落雷率が地球の半分ほどであり、これが大気下層へのかなりのエネルギー入力となっていて、大気化学にも影響している可能性のあることも明らかになった。

出典

  1. Svedhem, H., Titov, D. V., Taylor, F. W. & Witasse, O. Venus as a more Earth-like planet. Nature 450, 629–632 (2007).
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