Nature Physics 2,651 (2006) | doi: 10.1038/nphys435
不可逆反応のリアルタイムモニタリング
アルバート・アインシュタインの「驚異の年」(annus mirabilis)の祭典の後に、彼の理論研究の驚異についてさらに詳しく説明する必要はない。
しかし、試料の劣化と同様に反応生成物もしばしば障害となった。これに対処するため、P PoulinおよびK Nelsonは、1つのレーザーパルスを用い、空間勾配(各々20段からなる2つの直交するガラスのエシェロン構造)を適用して時間遅延を導入し、時間をずらして多数のパルスを試料にあてた(Science doi:10.1126/science.1127826; 2006)。このようにして、単一のポンプレーザーパルスから400個のプローブパルスを、25フェムト秒の相対遅れで試料に到達させた。
この方法は、不可逆反応つまり破局的な反応に特に有用である。P PoulinおよびK Nelsonは、異なる格子環境に三ヨウ化物(I3-)を含む3つの分子結晶を調べて、それを実証した。光を吸収すると、I3-は、結合したI2-と中性のIに解離する。各レーザーパルスがそれぞれ結晶の新しい領域をサンプリングするため、変色は次のパルスに影響しない。また、I3-吸収による干渉に影響されないI2-吸収スペクトルは、反応力学に対する結晶格子効果の明らかな証拠である。
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