Nature Physics 2,501 (2006) | doi: 10.1038/nphys378
重力波の超伝導トラップ
重力波(GW)は、例えば2つの超大質量ブラックホールの衝突によって生じる。このGWを測定するために設計された検出器は、未だ直接観測を待っているが、より局所に目を向ける研究者もいる。
M. E Gertsenshteinは、1962年に、アインシュタインの一般相対性理論における非線形な場の方程式の結果、電磁波と重力波が結合することを指摘した。したがって原理的には、電磁波の伝搬によって弱いものだが周波数の高いGWが発生する可能性がある。他の研究者らは、超伝導媒体では、cと等しいと仮定されているGWの位相速度は約1/300に減少しうると予想した。
今回C Woodsは、印加磁場を用いてGWを制御することを提案した(Physica C 442, 85-90; 2006)。彼は、第二種超伝導体の基本特性(磁束線は渦糸コアを通して超伝導体に侵入する)を利用した。超伝導でないため、渦糸コアは事実上反導波管の役割をし、GWはこれを通して伝搬できない。渦糸コアの大きさが磁場強度に依存するため、残りの超伝導体中を伝搬するGWを操作できるかもしれない。
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