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2006年
RESEARCH HIGHLIGHT



Nature Physics  2,364 (2006) | doi: 10.1038/nphys354

反発し合うカップル

我々は、引力が粒子を互いに束縛し、斥力が引き離すと予想するが、K Winklerらは、この直観が誤解を招く可能性を示した(Nature 441, 853-856; 2006)。

自由空間では2つの原子は互いに反発し合うものであるが、Winklerらは三次元の光格子の中にルビジウム原子を閉じ込めて、原子のペアが安定した複合体を形成し得ることを発見した。

このようなふるまいを理解するカギは、光格子の1つの部位に集められた粒子は、ばらばらの原子のエネルギーより高い位置エネルギーを運動エネルギーに変換できない、つまり原子ペアの崩壊を導く過程が成立しないということである。その代わり、格子の中で位置を変えても原子ペアが分離することはない。

通常の固体では、反発しあう原子ペアの過剰エネルギーは格子振動によって急速に散逸し、原子ペアは不安定になる。Winklerらは、斥力によって束縛された原子ペアが実験的に実現したことは、他のエキゾチックな多体状態や量子位相の探求の出発点となると期待している。

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