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2006年
RESEARCH HIGHLIGHT



Nature Physics  2,364 (2006) | doi: 10.1038/nphys354

重力波の同時観測

連星系内の中性子星がらせんを描いて互いに近づき合体する時に発生すると考えられている重力波の探索が始まった。

地球上の2台の干渉計LIGOとTAMA300による最新の結果は、インスパイラル期の連星系からの重力波の発生率に対する新たな制限を与えるが、これらの実験で得られたデータを組み合わせた分析は先駆けとなる(B. Abbott et al. Phys. Rev. D 73, 102002; 2006)。

TAMA300は東京に設置された300mの干渉計である。米国を拠点とするLIGOネットワークは、ルイジアナ州に設置された4kmの検出器およびワシントン州に設置された4kmと2kmの検出器で構成されている。2つの施設のデータから同時に発生した信号を探し出すことにより誤検出率が減少する。また、天空の観測可能範囲が広くなり重力波の発生源を特定する機会も増える。さらに、LIGO干渉計のうち1台のみが稼働中であればよいことから、観測時間が長くなる。

LIGOとTAMA300が与える「天の河相当の銀河当たり」のインスパイラル期の中性子星の数の上限(信頼水準90%)は年間49個であり、これは個別のデータセットに基づいてLIGO単独で定められた上限と同程度である。現在、2台の別の干渉計、ドイツのGEO 600とイタリアのVirgoを使用した同時観測が計画されている。

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