Nature Physics 2,364 (2006) | doi: 10.1038/nphys333
電子ビームはツイストを踊る
磁気円二色性(MCD)とは、磁場の存在下においてある種の材料がもつ、ある方向に円偏光した光を逆方向に円偏光した光よりも多く吸収する傾向である。
MCDの特性、したがって物質の特性を微視的なスケールで研究する上でX線は有用な手段であるが、調べることができるのは物質の表面のみである。電子顕微鏡は原理的にはサンプルのより深いところから同様の情報を得ることができるが、電子ビームをスピン偏極する必要があるため、実際には実現できないと思われていた。
P Schattschneiderらは、このスピン偏極の必要がないことを示した(Nature 441, 486-488; 2006)。彼らは、電子エネルギー損失とX線吸収スペクトルを使用して、電子とX線が磁化鉄薄膜と相互作用した場合、同様の方向依存性をもって吸収されることを実証した。
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