Nature Physics 2,364 (2006) | doi: 10.1038/nphys333
フリップフロップとツイスター 量子フリップフロップ
循環電流が自発的に発生するよう設計された小ループである超伝導 π リングが、高温超伝導体中のペアリング対称性が議論の余地なくd波であることを明らかにしたことはよく知られている。
循環電流は時計回りか反時計回りでなければならず、基底状態は縮退している。T Ortleppら(Science doi:; 2006).によると、実用的な目的にこの特性を利用できるようである。
循環電流は、自然に半磁束量子の磁束を発生させる。閉じ込められた磁束は、π リング平面に対して「上向き」あるいは「下向き」なので、単一の磁束量子パルスを印加することによって切り換えることが可能な1ビット情報に相当する。その結果得られる双安定デバイスは、フリップフロップつまりデジタルデータの伝達や保存によく使われる入力信号に応じて出力状態が切り替わる論理回路素子の量子版である。位相の π シフト(d 波超伝導体と従来のs波超伝導体とを組み合わせて実現される)を伴わずに、なんとかして半磁束量子をデバイスに導入する必要がある。今回の方法は単純でより安定しており、コンパクトであると著者らは述べている。
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