2009年ネイチャーメンター賞
2009 Nature Awards for Mentorship in Science
Tokyo, Japan
- Nature: 別格たる所以(ゆえん)NEW!
- Nature Digest: 良きメンター、良き科学者 (PDF 716kb) NEW!
- ネイチャーメンター賞パンフレット (PDF 792kb)
- 生涯功績賞 (Lifetime Achievement)
- 中堅キャリア賞 (Mid-career Achievement)
- 推薦者の皆様より (Comments from Nominators)
- 写真集 (Photos)
- 応募・選考プロセス (Nomination and Judging Process)
- 英語版 (English)
ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)は2009年12月1日(火)、本年の Nature メンター賞受賞者2名を発表しました。
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生涯功績賞(Lifetime Achievement:60才以上):
大沢 文夫
愛知工業大学客員教授
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中堅キャリア賞(Mid-career Achievement: 59才以下): 北野 宏明
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所取締役所長
特定非営利活動法人システムバイオロジー研究機構会長
授賞式は同日駐日英国大使公邸にて行われ、フィリップ・キャンベル Nature 編集長より賞状と副賞(150万円)が各受賞者に授与されました。
Nature はメンター賞を2005年に創設し、若い研究者を育てることに尽力した研究者に毎年賞を贈り、敬意を表してきました。5回目となる本年は、アジア初の日本での開催となりました。
Nature、Nature Digest 掲載記事 NEW!
Nature 2009年12月17日号 (Nature 462, 826)
- Editorial 別格たる所以(ゆえん)【全文日本語翻訳掲載】NEW!
A class of their own NEW! - Naturejobs Japanese mentors reap their awards NEW!
Nature Digest 2010年1月号
- SPECIAL REPORT 良きメンター、良き科学者 NEW!
審査パネル(50音順)
- 青山友紀:慶應義塾大学デジタルメディアコンテンツ統合研究機構
- 伊藤正男:理化学研究所脳科学総合研究センター特別顧問
- 黒川清:政策研究大学院大学教授
- 榊裕之:豊田工業大学教授
- 野依良治:理化学研究所理事長
- 和田昭允 (審査員長): 東京大学名誉教授
フィリップ キャンベル
Nature 編集長
研究室で行われている活動の中で最も注目されず、最も報われることの少ないことは、若い研究者にメンタリングを施すことかもしれません。
実際、偉大な業績をあげる研究者を輩出し続けることで知られる研究室があります。これらの研究室の中には、若い人を育て上げるために多大な時間と努力を費やした個人によって運営されているところがあります。しかし、彼らの努力が認識される機会はほとんどありません。そこで私たちは2005年、科学の世界で卓越したメンターシップを広く認識してもらうためにメンター賞を設立しました。これまで、英国、オーストラリア、南アフリカ、ドイツで開催しました。
本年、私たちは日本でメンター賞を開催することになりました。すばらしい審査員の先生方に厚く御礼を申し上げるとともに、審査員長として賞の設定から選考・決定までを円滑に進めるために尽力して下さった和田昭允・東京大学名誉教授に心から感謝の意を表します。同時に、ご自分のメンターを推薦して下さり、多くの貴重な情報を提供して下さった研究者の皆さまに心から御礼申し上げます。推薦された方々のメンターとしての業績は特筆すべきものであり、審査パネルの選考過程は本当に困難を極めました。今晩の受賞者には、その中でも際立つものがありました。こうしてお祝いできることを心から嬉しく思います。
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和田昭允
審査委員長
東京大学 名誉教授
次の世代が前の世代より優れていなければ、如何なる社会にあっても発展はない―これがあまりにも自明であるためでしょうか、科学者社会で優れたメンタリングを表彰することは、これまでありませんでした。
それを Nature Awards for Creative Mentoring in Scienceという明確な形で激励しようとするNature Publishing Group の先見性に、我々は敬意を表する次第です。また、この賞を与える対象として、英国、オーストラリア、南アフリカ、ドイツについで日本を選んで頂いたことに、感謝すると同時に誇りを感じます。
この Nature の期待に応えて、中堅キャリア賞と生涯功績賞それぞれに、我々の期待を上回る多数の推薦がありました。我々選考メンバーとして大変嬉しかったことは、このいずれもが素晴らしい―皆さんに賞をあげたいような―メンターであったということです。それだけに選考は慎重に行われ、メンターシップのいろいろな面を検討し多くの議論を経て、今日の結論に至りました。
今回 Nature は、中国の古い諺「千里の馬は常に有れども、伯楽は常には有らず」を我々に思い出させてくれました。この教訓が、今後の日本の科学者社会の発展に与える影響は、地味ではあるが計り知れないものがあり、ここに深く感謝申し上げる次第です。
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ディビッド ウォレン
駐日英国大使
日本と英国は、持続可能な低炭素経済成長の実現など、現在世界各国が直面している様々な課題の解決に科学技術が必要不可欠であるという見解で一致しています。例えば気候変動問題は、そのスケールの軽減と現状への対応に各国の協力を必要としますが、科学技術は、変動の規模やもたらされる影響について、私たちの理解と問題解決を導いてくれる可能性を秘めています。
科学の世界はグローバルです。科学技術の発展は情報や発想の自由な交流に依存し、多くの成功は国際協力と健全な競争によって生まれています。 これら国際交流の最前線では新しい発想と活力に溢れる若手研究者達が活躍していますが、彼等を勇気づけ、その育成に力を注ぐ優れた指導者の存在は重要です。
こうした指導者の功績を称える、特筆すべき Nature メンター賞がアジア初の国として日本で開催されることについて、日本の科学技術の国際的重要性だけでなく、次世代の研究者の育成に対する貢献が認識されてのことと、心より嬉しく思います。昨年には外交関係樹立150周年を祝ったように、日英両国は貿易や科学を通し長い交流の歴史があります。英国は日本との科学技術協力を重要視しており、大使館にとってもまた同様です。この友好関係は今後益々発展し両国に利益をもたらすことと確信しています。
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