コンファレンスの開催にあたって
地球環境を守るため、クリーンなエネルギー源の開発に大きな注目が集まっています。2050年になれば、地球上の人口は100億人に近づき、人類は新たに20兆W規模のエネルギー源が必要であると言われています。このエネルギー源として、もっとも期待されているのが太陽光発電です。現在、利用されている化石燃料の代替という観点からも、0.29kg-CO2/kWhのCO2削減原単位を有する太陽光発電の導入は、CO2削減に大きな効果をもちます。
現在は、変換効率15-20%のシリコン太陽電池が生産の主流となっていますが、新たな光電変換機構や新材料探索、ナノレベルでの表面・界面制御、欠陥制御、さらには、多接合化等の超高効率化を目指すデバイス技術開発等により、一層の高効率化が可能であり、将来的には、エネルギー変換効率40%も夢ではありません。さらに色素増感、有機半導体のように、製造コストを非常に低くできる可能性のある太陽電池も登場しつつあります。
太陽光発電技術開発は、1970年の初頭から国家プロジェクトとして本格的に取り組まれ、世界の太陽電池の生産量も4GWレベルまで増加しました。開発の歴史は長いのですが、太陽光発電が人類にとって掛け替えのない真のエネルギー源となるための道の丁度半ばに差し掛かったところです。このような時期に、Nature Photonics 企画によるPV Conferenceを開催し、数10年後のエネルギー源のあり方を思い浮かべつつ、新たな光電効果や新素材などのサイエンス、ナノテクを駆使したデバイステクノロジー、わが国が得意とする製造技術開発、さらには太陽光発電システムの新展開等について情報交換、討論の場を提供することは、極めて意義深いことであり、皆様方の多大なるご支援をお願いするところであります。
小長井誠
Nature Photonics Technology Conference諮問委員会 委員長
東京工業大学 大学院理工学研究科 教授
太陽光発電システム研究センター長
Nature Photonics Technology Conference 諮問委員会
| 委員長 | 小長井 誠 | 東京工業大学 大学院理工学研究科 教授 太陽光発電システム研究センター長 |
|---|---|---|
| 学会 | ||
| 委員 | 黒川 浩助 | 東京工業大学 統合研究院 特任教授 |
| 委員 | 近藤 道雄 | 独立行政法人産業技術総合研究所 太陽光発電研究センター センター長 |
| 委員 | 瀬川 浩司 | 東京大学 先端科学技術研究センター 教授 |
| 委員 | 中嶋 一雄 | 東北大学 金属材料研究所 学際科学国際高等研究センター 所長/センター長 |
| 委員 | 山口 真史 | 豊田工業大学 大学院工学研究科 教授 |
| 委員 | 吉川 暹 | 京都大学 エネルギー理工学研究所 教授 |
| 行政 | ||
| 委員 | 田中 一宜 | 独立行政法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター 上席フェロー |
| 委員 | 市村 知也 | 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 新エネルギー技術開発部長 |
| 産業界 | ||
| 委員 | 一木 修 | 株式会社資源総合システム 代表取締役社長 |
| 委員 | 久間 和生 | 三菱電機株式会社 上席常務執行役 開発本部長 |
| 委員 | 津田 信哉 | 三洋電機株式会社 執行役員 研究開発本部長 |
| 委員 | 佐賀 達男 | シャープ株式会社 ソーラーシステム開発本部 技監 |
| 委員 | 白澤 勝彦 | 京セラ株式会社 ソーラーエネルギー研究開発部長 |
| 委員 | 高塚 汎 | 三菱重工業株式会社 原動機事業本部 再生エネルギー事業部 太陽電池事業ユニット 技師長 |
| 委員 | 八田 幹雄 | 株式会社カネカ 専務執行役員 ソーラーエネルギー事業部 |
| 委員 | 亀田 繁明 | 昭和シェル石油株式会社 専務執行役員 ソーラー事業本部長 兼 昭和シェルソーラー株式会社 代表取締役社長 |


