目的および対象分野

ISME Journalは、微生物生態学の多様化と統合を推進し、真正細菌、古細菌、真核微生物、ウイルスなど対象微生物の拡大に努めます。生物学的に興味深く、影響力のある幅広い分野からの論文投稿を特に期待します。本誌の対象分野の中で関心の高いトピックは、以下のとおりです。

  • 微生物個体群および群集生態学

    • 微生物個体群および群集生態学における理論的発展(微生物個体群および群集の多様性と構造に関する新しい理論展開、モデリングの発展、微生物生態学とマクロ生態学の原理の比較など)
    • 微生物個体群の生物地理学
    • 微生物個体群の分布や数を決定する(生物的および非生物的)環境要因
    • 微生物生態生理学における統合的発展
    • ウイルス環境間相互作用、ウイルス伝播ベクター、疫学、多様性(世代と多様性維持を含む)の研究などのファージの遺伝学・生態学および環境ウイルス学
    • 個体および個体群の役割を中心とした微生物集団における群集レベルでの研究
    • 微生物の生存と存続のメカニズム:耐性の発達と選択(重金属、抗生物質など)
  • 微生物間および微生物宿主間相互作用

    • 微生物のコミュニケーションとシグナル、微生物相互作用の段階に関する発展研究
    • フィードバックと反応経路、基本的メカニズム、環境刺激、固有形質、進化、順応と適応などの植物微生物間相互作用
    • 新興感染症の脅威(病原性、疫学、レゼルボアの生態学、ベクターと宿主)
    • 共生および栄養共生関係
    • 医療バイオテクノロジーおよび微生物療法における微生物の役割
    • 共生微生物の生態学‐腸内、口腔内など
  • 進化遺伝学

    • 進化実験の生態学的側面
    • ゲノムの進化と適応に関する洞察
    • 遺伝子プールと水平遺伝子伝播の遺伝学および生態学
    • 数理遺伝学および進化遺伝学の発展
  • 微生物生態学における統合ゲノミクスおよびポストゲノミクスアプローチ

    • in situ(原位置)における機能、遺伝子制御および発現に関する研究
    • 微生物群集におけるゲノムの可能性を理解・評価するメタゲノム解析のアプローチ
    • (環境的)プロテオミクスおよびメタボロミクスに関連する新しい生物生態学のアプローチ
    • 環境要因と分子データのより深いつながり、キュレーションおよびアノテーション作業の発展などのバイオインフォマティクスにおける理論的および実践的発展 
    • 微生物活性および単細胞レベルの能力を扱う新しいOmicsアプローチ
  • 微生物工学

    • 環境バイオテクノロジー(廃水処理、水管理、バイオフィルター、エネルギー生産の鍵となる生態学的相互作用など)
    • 微生物生体触媒の発達とメカニズム
    • バイオレメディエーションおよび生分解の発展
    • バイオ燃料技術における微生物の役割と可能性
    • 微生物作用モデリングとその応用
  • 地球微生物学および地球化学循環における微生物の役割

    • 生物地球化学における統合的発展
    • 地球化学循環における微生物の役割
    • 微生物鉱物間相互作用の重要性とメカニズム
  • 微生物生態学および自然生息地の機能的多様性

    • 陸上および地表下の微生物生態学
    • 水中および堆積物の微生物生態学
    • 一般的生態系、新しい生態系、極限的な生態系などの多様な生態系における系統発生および機能とのつながり
    • バイオフィルムの機能的微生物生態学
    • 気候および分散の問題などの空中微生物学(分布、発生源寄与など)
    • 極限または異常環境における微生物作用および相互作用
  • 微生物生態系の影響

    • 微生物作用が気候変動へ及ぼす影響、気候変動が微生物群集および微生物作用に及ぼす影響
    • ミクロからマクロのスケールでみた食物網構造、栄養素の流れ、生物学的変換
    • システム微生物学および微生物生態学のシステム生態学への統合