ISME Journal について

ISME Journalは微生物生態学の学際的総合専門誌です。

地球上の多様な自然生態系および操作された生態系の解明には、微生物生態学が極めて重要となります。近年、微生物生態学分野はめざましい発展を遂げています。その一例として、in situ(原位置)の微生物の生理学を、微生物のニッチ(生態学的地位)を形作る複雑な生物的・非生物的要因の理解と結びつける学際的アプローチの発展が挙げられます。環境や健康、産業上のさまざまな問題に微生物生態学が直接関係していることが広く認識されるようになったことから、微生物生態学分野の研究が加速しています。また、微生物生態学は最近になって、主として記述的な一研究分野から、メカニズムを解明し、微生物の可能性を利用またはコントロールして、人類に関係のある問題を解決しようとする仮説主導型の科学へと成長を遂げています。

ISME Journalは、微生物生態学の学際的分野における微生物学的に有意義な発見を報告してくれる研究を支援し、そのような原著論文を掲載することによって、この成長しつつある研究分野の意義を高めること目的としています。具体的には、画期的なアプローチの導入や微生物生態学の分野を拡大することに役立ち、微生物生態学の発展に結びつくような論文を歓迎します。また、ISME Journalは、鋭い視点から最新の論評記事や総論、短報なども掲載し、微生物生態学のための活力あふれる議論の場を提供します。

ISME Journalは、特に下記のテーマを中心に(しかしながらこれに限らない)、微生物生態学の分野を幅広く網羅する内容となります。

  • 微生物の活動、相互作用および系統発生に関する研究への、ゲノミクスおよびポストゲノミクス・アプローチの応用・統合
  • 植物、動物およびヒトの疾患ならびに共生を含めた、微生物間の相互作用および微生物と真核生物宿主の間での相互作用
  • in situ(原位置)の生物的/非生物的相互作用および生物地球科学的循環の微生物の多様性の理解
  • 環境バイオテクノロジー分野の統合的発展
  • 微生物群集および微生物作用に対する地球変動の影響
  • 微生物個体群および群集生態学における理論的発展