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オキシトシンではなかった!一夫一婦制ハタネズミの絆

プレーリーハタネズミの家族への強い献身はオキシトシン系に起因するといわれてきた。 Credit: Yva Momatiuk & John Eastcott/ Minden Pictures/Alamy

つつましいプレーリーハタネズミ(Microtus ochrogaster)は、長い間、家族に並外れた献身を示す動物として尊ばれてきた。つがいは身を寄せ合い、一緒に仔を育て、つがいの相手以外とは交尾をしない(少なくとも、ほとんどの場合)。また、つがいのプレーリーハタネズミが入っているケージに他のつがいの仔を入れると、成体のカップルはその仔らを自分の仔として育てることがよくある。これは齧歯類にしては非常にまれな行動だ。

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翻訳:古川奈々子

Nature ダイジェスト Vol. 20 No. 5

DOI: 10.1038/ndigest.2023.230507

原文

CRISPR voles can’t detect ‘love hormone’ oxytocin — but still mate for life
  • Nature (2023-01-27) | DOI: 10.1038/d41586-023-00197-9
  • Heidi Ledford

参考文献

  1. Berendzen, K. M. et al. Neuron https://doi.org/10.1016/j.neuron.2022.12.011 (2023).