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孤立したブラックホールを初めて発見

ブラックホールが引き起こす重力レンズ現象で、背景の天体の像がゆがむ様子のシミュレーション結果。 Credit: Nasa

宇宙をさまよう、孤立した恒星質量ブラックホールが初めて発見された。孤立した恒星質量ブラックホールは、銀河系(天の川銀河)内に多数存在していると考えられていたが、光を出さないため、検出が難しかった。今回、背景の星の光の重力レンズ現象を利用して、単独のブラックホールが銀河系内で見つかった。今回の発見は、孤立したブラックホールがどのようにして生まれ、どれほど存在しているかの解明や、超新星爆発の解明にもつながるとみられる。

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翻訳:新庄直樹

Nature ダイジェスト Vol. 19 No. 4

DOI: 10.1038/ndigest.2022.220407

原文

First glimpse of lone black hole delights astronomers
  • Nature (2022-02-07) | DOI: 10.1038/d41586-022-00346-6
  • Elizabeth Gibney

参考文献

  1. Sahu, K. C. et al. Preprint at https://arxiv.org/abs/2201.13296 (2022).
  2. Agol, E., Kamionkowski, M., Koopmans, L. V. E. & Blandford, R. D. Ap. J. 576 L131 (2002).