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太陽系の果ての雪だるまは赤かった

NASAのニューホライズンズ・ミッションで撮影されたカイパーベルト天体「アロコス」。 Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute/Roman Tkachenko

NASAのデータの分析から、かつて「2014 MU69」や「ウルティマ・トゥーレ」と呼ばれていた太陽系外縁天体「アロコス(Arrokoth)」が、赤っぽい色をした雪だるまのような天体であることが明らかになった。この写真は、太陽系の外縁部まで旅する先駆的なミッションに挑んでいるNASAの探査機ニューホライズンズが、2019年1月にアロコスから3538kmのところを通過した時に撮影したものだ。アロコスは冥王星よりも遠いカイパーベルトという極寒の領域にあり、人類がこれまでに接近撮影を行った太陽系天体の中で最も遠いものである(2019年4月号「ニューホライズンズが見た太陽系『最遠の天体』」参照)。

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翻訳:三枝小夜子

Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 4

DOI: 10.1038/ndigest.2020.200407

原文

Solar System’s distant snowman comes into sharp focus
  • Nature (2020-02-13) | DOI: 10.1038/d41586-020-00419-4
  • Alexandra Witze

参考文献

  1. Spencer, J. R. et al. Science https://doi.org/10.1126/science.aay3999 (2020).
  2. Grundy, W. M. et al. Science https://doi.org/10.1126/science.aay3705 (2020).
  3. McKinnon, W. B. et al. Science https://doi.org/10.1126/science.aay6620 (2020).