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ノートルダムの再建を支える科学

2019年4月の火災により屋根と尖塔が焼失したノートルダム大聖堂。 Credit: STEPHANE DE SAKUTIN/AFP/GETTY

フランスを象徴するノートルダム大聖堂を大きく損壊した昨年4月の火災は国家的な悲劇だった。火災から数カ月が経過した今、フランス国立科学研究センター(CNRS)の科学者たちは、大聖堂の建設方法を解明するため、着工から850年以上になるこの建物と建材について調査する数百万ユーロ(数億円)規模のプロジェクトに乗り出した。これまで、大聖堂を構成する木材、金属細工、基礎などを科学的に調べることは困難だったが、火災による損壊でそれが可能になった今、科学者たちは、この調査と研究が大聖堂の再建に役立つことも期待している。

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翻訳:三枝小夜子

Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 4

DOI: 10.1038/ndigest.2020.200402

原文

The huge scientific effort to study Notre-Dame’s ashes
  • Nature (2020-01-09) | DOI: 10.1038/d41586-020-00008-5
  • Philip Ball