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2020年 注目の科学イベント

火星への進出

2020年には、複数の火星ミッションが予定されている。NASAの「マーズ2020」ミッションでは、ローバーから分離できるヘリコプター型ドローンが搭載される。 Credit: NASA/JPL-CALTECH

2020年には3機の着陸船を含む複数の火星探査機が打ち上げられ、火星への進出が本格化する。NASAはマーズ2020ローバーを打ち上げる。このローバーは火星で岩石サンプルを採取して火星表面に保管する(将来のサンプルリターンミッションに備えるため)他、小型のヘリコプター型ドローンを分離して飛ばす予定だ(2017年4月号「火星の石を持ち帰れ!」参照)。中国は最初の火星着陸船「火星1号(Huoxing-1)」と小型ローバーを送り込む。欧州宇宙機関(ESA)は、ローバーの着陸用パラシュートの問題を解決できれば、ロシアの宇宙船を使って火星に送り込む予定だ。アラブ首長国連邦も、アラブ諸国による最初の火星ミッションとして、火星周回軌道に人工衛星を投入する。

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翻訳:三枝小夜子

Nature ダイジェスト Vol. 17 No. 2

DOI: 10.1038/ndigest.2020.200202

原文

The science events to watch for in 2020
  • Nature (2019-12-20) | DOI: 10.1038/d41586-019-03910-9
  • Davide Castelvecchi