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フロン排出量が増加している

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 8 | doi : 10.1038/ndigest.2018.180834

原文:Nature (2018-05-16) | doi: 10.1038/d41586-018-05110-3 | Evidence of illegal emissions of ozone-depleting chemicals

Michaela I. Hegglin

クロロフルオロカーボン(フロン)は、成層圏オゾン層を破壊した主要な化学物質であり、こうした化合物の使用を制限する国際規則がある。それにもかかわらず、排出量が再び増加していることが、観測によって明らかになった。

2017年9月10日にNASAによって観測された南極上空のオゾン全量(紫や青はオゾン量が少ない)。21世紀半ばには1980年の水準までの回復が期待されたオゾン層だが、そのペースは予想以上に遅かった。 | 拡大する

減少が予想される禁止化合物の大気中濃度を監視する研究は、面白みがないように思えるかもしれない。しかし、米国海洋大気庁(NOAA)の化学者Stephen A. Montzkaが率いた研究チームは、最も強力なオゾン層破壊物質の1つであるCFC11を長期にわたって観測し、予想外の結果をNature 2018年5月17日号413ページで報告した1。CFC11の大気中濃度が、既知の排出源と吸収源を基に行った予想よりもはるかに遅い速度で減少しているというのだ。この結果は、国際規則への違反となる新たな排出量の増加がなされていることを示している。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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