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銀河系の中心部に数千個のブラックホール?

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 7 | doi : 10.1038/ndigest.2018.180732

原文:Nature (2018-04-19) | doi: 10.1038/d41586-018-04341-8 | Bounteous black holes at the Galactic Centre

Mark R. Morris

銀河系の中心部の狭い領域に、恒星程度の質量のブラックホールを含んだ連星が12あることがX線観測で分かった。これは、この領域内に未発見のブラックホールが数千個あることを示唆し、銀河系の中心部にはブラックホールが集まっているはずだという恒星系力学の予測を支持する。

ブラックホール(左)と通常の星(右)からなる 小質量X線連星の想像図。 | 拡大する

ESO/L. Calçada

銀河系(天の川銀河)の中心にある超大質量ブラックホールは、星の高密度の集団で囲まれている。この集団の中で生き、死ぬ星たちは、強く集中した質量による重力によってほぼ常に束縛されている。この結果、大質量星の死で残るブラックホールが、銀河系の存続時間内に、銀河系の中心から半径1パーセク(3.26光年)以内に集積したとみられている。この領域内にある恒星質量ブラックホールの数の理論的見積もりは、数千個から数万個までさまざまだ1-3。今回、コロンビア大学(米国ニューヨーク)のCharles J. Haileyらは、そのようなブラックホールクラスターの最初の観測的証拠とみられる結果を得て、Nature 2018年4月5日号70ページで報告した4

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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