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トランスジェニック幹細胞で皮膚を再建

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 2 | doi : 10.1038/ndigest.2018.180236

原文:Nature (2017-11-16) | doi: 10.1038/nature24753 | Transgenic stem cells replace skin

Mariaceleste Aragona & Cédric Blanpain

不治の遺伝性皮膚疾患の患者に対し、遺伝子操作した幹細胞を用いた治療が実施された。その結果から、こうした細胞で皮膚をほぼ全て置き換える方法の有効性、実行可能性、安全性が実証された。

幹細胞治療や遺伝子治療は「未来の医療である」と考えられることが多いが、これらの手法を実行するには多くの障壁がある。実際に、本当に有用なヒト幹細胞治療の例はわずかしかない1。そうした中、ルール大学ボーフム校ベルクマンスハイル大学病院(ドイツ・ボーフム)のTobias Hirschらはこのほど、この分野で成功を収めた。皮膚に慢性的に水疱が形成される重篤な遺伝性疾患の小児1名において、採取した表皮細胞に遺伝子操作を施して移植したところ、患部が移植片に含まれていた幹細胞で置換され、皮膚が正常な機能を持つようになったことを、Nature 2017年11月16日号327ページで報告した2

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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