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ハチを誘引するために花が編み出した「青色光の輪」の正体

Nature ダイジェスト Vol. 15 No. 1 | doi : 10.1038/ndigest.2018.180132

原文:Nature (2017-10-18) | doi: 10.1038/nature24155 | How flowers get the blues to lure bees

Dimitri D. Deheyn

さまざまな花の花弁にナノ構造の反復的なパターンがあり、そこには種を超えて同程度の不規則性が認められることが分かった。さらに、この「一定の不規則性」は、散乱光との作用で青色光の輪を生み出し、ハチを引き寄せる目印となっているようだ。

遺伝物質を性的パートナーへ効果的に渡す能力は、進化の強力な促進因子だ。ヒトをはじめとする移動性のある生物は、性的パートナーが互いに誘引し合うように進化した。しかし、植物のように固着性の生物は、媒介者に頼らざるを得ない。花粉の遺伝物質を運搬するハチはその一例だ。そうした媒介者は固着性の種の生存に不可欠であり、両者は緊密な関係を持ちながら共進化してきた1,2Nature 2017年10月26日号469ページで、ケンブリッジ大学(英国)のEdwige Moyroudらは、花を咲かせるさまざまな植物がマルハナバチ(Bombus terrestris)を誘引する「青色光の輪」を生じるように進化したことを明らかにした3

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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