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子育て行動の遺伝学的基盤

Nature ダイジェスト Vol. 14 No. 7 | doi : 10.1038/ndigest.2017.170730

原文:Nature (2017-04-27) | doi: 10.1038/nature22486 | How to build a better dad

Steven M. Phelps

ハイイロシロアシマウスとシカシロアシマウスの子育て行動は異なっており、その違いは父親で極めて顕著に見られる。両者の種差の遺伝学的解析から、基盤となる神経学的な機構の一端が明らかになった。

「ゲノムの多様性はどのように複雑な形質の違いへと翻訳されるのか」という問いは、生物学者が直面する極めて差し迫った問題の1つである。ゲノムの多様性が影響すると考えられる形質のうち、社会的行動ほど複雑で興味深いものはおそらくないだろう。しかし、ゲノムの違いが攻撃性や求愛行動、絆の形成といった社会的行動に対して、どのような影響を与えているかという問いに、答えを示す研究はほとんど行われていない。Nature 2017年4月27日号434ページで、ハーバード大学(米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)のAndres Bendeskyら1は、遺伝的交雑と緻密な行動分析、そして最新の神経科学ツールを組み合わせることにより、シロアシマウス(Peromyscus)属マウスで見られる「子育て行動」の種差について、遺伝学的基盤の一端を明らかにした。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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