Nature ダイジェスト

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地球の材料

Nature ダイジェスト Vol. 14 No. 4 | doi : 10.1038/ndigest.2017.170431

原文:Nature (2017-01-26) | doi: 10.1038/541468a | Earth’s building blocks

Richard W. Carlson

地球は、隕石が集積(落下付着)することによって成長した。この「地球の材料」がどのようなもので、それが地球形成が進むにつれてどう変化したかが、同位体の高精度測定から明らかになった。これまでの地球形成モデルを修正する必要がありそうだ。

エンスタタイトコンドライトであるSahara 97096。 | 拡大する

地球全体の化学的組成は半世紀以上前から、地球の材料になった可能性のある宇宙にある物質(隕石として収集される)と地球の試料とを比較することにより推定されてきた。今回、シカゴ大学(米国イリノイ州)地球物理科学科のNicolas Dauphasは、さまざまなタイプの隕石に特有の同位体組成を使い、地球の主材料となった隕石はどのタイプの隕石だったか、さらに、地球に加わる隕石の構成が地球が出来上がるまでの間に時間とともにどう変化したかを見いだし、Nature 2017年1月26日号521ページに報告した1。ミュンスター大学惑星学研究所(ドイツ)のMario Fischer-GöddeとThorsten Kleineは、最も最後に地球に加わった材料(地球の質量の0.5%相当)は、地球の形成に大きく寄与したと長く考えられてきたタイプの隕石ではなかったことを示し、同号525ページに報告した2。Fischer-Göddeらの研究結果は、地球が揮発性元素と水をどのようにして獲得したのかに関する私たちの理解に変更を迫るものだ。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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