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太陽系外惑星探査:次の20年

Credit: Stocktrek Images/Thinkstock

1995年11月、天文学者たちは、パルサーではなく太陽のような主系列星を主星とする太陽系外惑星(以下、系外惑星)を初めて発見したと報告した。「ペガスス座51番星b」と名付けられたこの惑星は、灼熱の主星から非常に近い位置にある地獄のような巨大ガス惑星(ホット・ジュピター)で、これを皮切りに銀河系のあちこちで系外惑星が発見され、その驚くべき多様性を天文学者に印象付けることとなった。

それから約20年が経過した今、既知の系外惑星の数は1978個まで増えており、その他に確認を待つ惑星候補が4700個近くある。2015年11月29日~12月4日にハワイで開催されたエクストリーム・ソーラーシステムズIII(Extreme Solar Systems III)では、系外惑星の研究者たちが、太陽系の形成理論で説明できない惑星系の再検討と、次の20年間の研究の進め方について議論した。

「これまでの探査、既知の系外惑星、次なるフロンティア」PDF

翻訳:三枝小夜子

Nature ダイジェスト Vol. 13 No. 2

DOI: 10.1038/ndigest.2016.160217

原文

Exoplanets: The next 20 years
  • Nature (2015-11-19) | DOI: 10.1038/527288a
  • Alexandra Witze