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認知行動療法の効果を検証するには

認知行動療法は最もよく研究されている精神療法だが、この治療法がうつ病患者に効く仕組みはいまだに解明されていない。

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Nature ダイジェスト Vol. 12 No. 2 | doi : 10.1038/ndigest.2015.150213

原文:Nature (2014-11-13) | doi: 10.1038/515185a | A change of mind

Emily Anthes

Anna(仮名)の人生がガラガラと崩れ始めたのは、30年間連れ添ってきた夫が「別の女性に恋をした」と告白してきた2005年のことだった。「自分の結婚生活が終わるかもしれないなんて、それまで考えたこともありませんでした。まさに青天の霹靂でした」と彼女は回想する。Annaは引退した弁護士で、当時はフィラデルフィア(米国ペンシルベニア州)に住んでいた。それからの数カ月間は、朝になってもベッドから出ようと思えなかった。いつも疲れを感じ、後ろ向きな考えに心をすり減らしていた。「私は何の価値もない人間だ」「全てをめちゃくちゃにしてしまった」「全部私が悪いのだ」。彼女は助けを必要としていたが、最初にかかったセラピストは彼女をうんざりさせ、処方された抗うつ薬は彼女の疲労感を強くしただけだった。次に、ペンシルベニア大学(米国)の認知療法センターのCory Newman所長の下で、薬物療法とは別の治療を受け始めた。Annaはそこで、失敗にとらわれず、成功を信じる方法を学んだ。「ものごとを前向きに見られるように導いてくれる人と話をすることで、とても楽になりました」とAnnaは言う。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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