Research Highlights

刺し網漁の禁止で、潜水鳥が増えた!

Nature ダイジェスト Vol. 11 No. 1 | doi : 10.1038/ndigest.2014.140128

原文:Nature (2013-06-06) | doi: 10.1038/498008a | Divers soar after net ban

Credit: Oxford Scientific/Getty Images

カーテンのような「刺し網」を使った漁法が1992年に中止されてから、潜水鳥類の繁殖集団では個体数増加が見られた。

ニューファンドランド記念大学(カナダ・セントジョーンズ)のPaul Regularらは、カナダ東方の魚類個体数の激減によってタラ・サケ漁が中止に追い込まれる前後に収集された、海鳥の個体群調査データを分析した。研究チームは、刺し網に引っかかることがあるウミスズメやシロカツオドリなどの潜水鳥類と、漁船から捨てられる魚を食べているカモメなどの水面採食類とで、個体数の比較を行った。刺し網が使われなくなってから潜水鳥類は増加し、特にウミガラス(Uria aalge、写真)の2000年代の個体群の成長率は、1970年代と比べて大幅に上昇していた。一方で、1970年代には増加していたセグロカモメ(Larus argentatus)の個体群は、2000年から2010年の間に縮小した。

漁業による意図せぬ捕獲が大型動物の個体群に深刻な影響を与えていると考える人々にとって、待望のデータだろう。

Biol. Lett. 9, 20130088 (2013)

この研究の詳細はgo.nature.com/9lqmsdを参照のこと。

(翻訳:小林盛方)

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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