編集過程


論文原稿は、Nature Communications の「オンライン投稿システム」を使って投稿してください。Corresponding author(編集のための連絡先となる著者)は、投稿前に本誌のエディターと原稿内容について話し合ったことがあるかどうかを明らかにしてください。関連した研究を含む論文がほかのジャーナルで審査中あるいは出版予定である場合には、その論文の写しを追加的補足資料として投稿原稿に添付してください。

投稿された論文原稿については、最初に担当エディターが決まります。担当エディターは、論文原稿を読み、ほかのエディターとの協議を通して、研究の新規性と影響の大きさ、本誌の対象としての適性、論文中に記述された理論的または方法的進展、そしてNature Communications の読者層の関心を集める可能性などを評価します。こうした編集基準を満たした論文原稿は、外部の査読者(レフェリー)に送られ、さらなる評価が行われます。

Nature や Nature 関連誌と同様に、Nature Communications は外部の編集委員会を設けていません。投稿された論文原稿が該当分野で重要なのかどうかを明確に判断できない場合、エディターは、査読を行うかどうかを判断するために「編集諮問委員会(Editorial Advisory Panel)」のメンバーに助言を求めることがあります。既発表論文や Nature Communications に掲載受理された論文と著しい理論的重複がある場合には、新規性が弱いと判断されます。プレプリントアーカイブに発表された論文との重複であれば、新規性は失われていないと判断されます。

投稿原稿がNature やほかの Nature 関連誌で査読されていた場合、著者は、原稿の担当エディターが送ったリンクから自動原稿転送サービス(Manuscript Transfer Service)を利用して、論文原稿の査読報告書をNature Communications に転送できます。この場合、本誌のエディターは、編集上の決定を行う際に、それまでの査読内容を考慮に入れますが、さらに別の査読者から助言を受ける場合もあります。なお、著者が、新たな査読を要求することもできます(その場合は、自動転送リンクを使用しないでください)。エディターは、それまでの査読過程とは無関係に投稿論文を評価します。著者は、新たな査読を要求するかどうかをNature Communications への新規投稿の際に決定し、その決定は後日変更できません。

著者がエディターに対してそれまでの査読内容を検討することを求める場合には、Nature Communications への投稿原稿と転送前の投稿原稿との関係を説明し、(査読者の批判を踏まえて論文原稿が修正されていることを前提として)査読者の指摘に逐一反証したメモを提出してください。論文に記述された研究の質が高いと考えられていた場合には、さらなる査読なしに、論文が受理されることがあります。これに対し、重大な批判がなされていた場合には、エディターは、それを考慮に入れたうえで決定を下します。投稿された論文が Nature Communications に掲載される場合には、論文の受付日はNature Communications への投稿日となります。詳細については、「原稿転送サービス」を参照してください。

エディターが論文を査読に出すことを決定した場合は、そのことが Corresponding author に電子メールで通知されます。論文著者は、投稿段階で、この論文の査読者として望ましくない科学者を数名挙げることができます。その際は、必ず特定できるように氏名を明示してください。また、査読者の候補を提案することもできます。こうした提案は多くの場合で役立ちますが、必ずしも提案通りの人選になるわけではありません。規則により、査読者の氏名は、査読者本人の求めがないかぎり、論文著者に開示されません。

理論的に類似した論文原稿が複数ある場合は、できるだけ同じ編集水準で検討されるようにするために、同じ査読者に送られることが多くなります。ただし、こうした論文原稿は、それぞれがほかの論文原稿とは無関係に掲載基準を満たす必要があります。したがって、同じ結論に到達する論文原稿であっても、ほかの論文原稿よりも著しく完成度が低かったり説得力が弱かったりする場合には、不採用となることがあります。

査読後に決定を下す際、エディターは、論文の現状での質の高さだけでなく、修正によって質がどれだけ高まるのかという可能性も考慮します。

査読者が論文原稿に対する変更を明確に示して求めており、その変更のために広範な実験を追加実施する必要がないと考えられる場合には、エディターは、査読者が示した問題点に対応した修正を加えた原稿の提出を求めることがあります。修正原稿は通常、当初の査読者の全員またはその一部に送り返され、再査読が実施されます。決定書では、締切日(通常は2か月後)が指定され、この期間内に返送された修正原稿には、当初の投稿日が適用されます。

査読者が示す問題点の対象範囲がこれより広範な場合には、エディターは通常、論文原稿を不採用とします。ただし、この論文に本誌が関心をもつ可能性があると感じる場合には、将来的な再投稿に関心があることを論文著者に示すことがあります。著者がこの論文原稿に修正を加えたうえで再投稿した場合、その論文原稿を当初の査読者に回すのか、あるいは新たな査読者に回すのかは、エディターの判断しだいです。再投稿された論文原稿には、1回目の投稿の投稿日は適用されません。

いずれの場合も、修正の加えられた論文原稿には、原稿の修正内容を説明したカバーレターと査読者のコメントに逐一対応するメモを添付してください。こうした再投稿は最大2回まで認められており、それらの検討を経て、掲載可否の最終決定が行われます。

エディターの勧告に従って修正された論文原稿については、新規論文原稿として投稿するのではなく、決定書に記載された「オンライン投稿システム」への修正リンクを経由して提出してください。

論文掲載のための準備がほぼ完了し、論文中のデータまたは結論を修正する必要はなく、テキストの一部修正の余地が残っている段階で、最終原稿提出依頼書が送付されます。この依頼書には通常、論文のフォーマットに関するエディターの詳細なコメントが添付されており、そこでは、修正原稿で対処する必要のある編集上の問題点が指摘されています。

論文の受理後、Copy editor(原稿整理エディター)が論文原稿にさらなる修正を加える場合もあります。それによって該当分野以外の読者にもわかりやすいテキストや図版にし、本誌のスタイルに合う論文にします。Nature Communications は、オックスフォード英語のスペリングを用います。

最終修正を行った後、著者は、決定書に記載された「オンライン投稿システム」への修正リンクを使って、求められた様式の変更を行ったテキストの最終版と図表類の最終版の電子ファイル(高解像度)をアップロードしてください。

残っていた編集上の問題点がすべて解決されると、論文は正式に受理されます。受付日(the received date)は、エディターが当初の論文原稿(過去に不採用となったことがある場合には、再投稿原稿)を受け取った時点となります。受理日(the accepted date)は、エディターが採用通知を送付する日となります。

著者には校正刷りが送付され、エディターと変更案について自由に話し合いができますが、スタイルや図版の大きさについての最終的な決定権は、Nature Communications の編集チームにあります。

エディターが再投稿を勧告していない場合でも、論文著者がエディターに対して不採用決定の再考を求めることがあります。これは「異議申し立て(appeal)」とされ、規則により、その取り扱いは通常の編集作業ほどの重要性がないとされます。そのため、実際には、異議申し立てに対する決定には数週間かかるケースが多くなります。異議申し立ては、1編の論文原稿につき1度だけ認められ、査読後にのみ行うことができます。

異議申し立てで決定が覆るのは、どちらとも判断できる際どい事例ではなく、当初の決定に重大な誤りがあることをエディターが確信した場合に限られています。査読者に著しい事実誤認があった場合や、偏った見方をもつことを示す証拠があった場合には、この査読者の意見が変われば当初の決定が変更されるという事情のある場合に限って、さらなる検討を行うべきだと考えられます。同様に、事実問題で争いがあっても、それが採用結果にとって非常に重要でないかぎりは、事実を判定する必要はありません。したがって、エディターは、論文著者の主張を慎重に検討したうえで、ほとんどの異議申し立てを退けます。

さらなる検討を行うべき異議申し立てについては、エディターは、異議申し立てまたは修正原稿を1人以上の査読者に送付するか、または1人の査読者が指摘した問題点について、別の査読者にコメントを求めることがあります。技術的専門知識を得たうえで決定を下す必要があるとエディターが考える事例が時々ありますが、特にこうした場合には、別の査読者から助言を受けることがあります。

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