Nature ハイライト

構造生物学: MBOATの1つの構造

Nature 562, 7726

膜結合型O-アシルトランスフェラーゼ(MBOAT)は、7000を超える内在性膜貫通型酵素からなるスーパーファミリーで、全ての生物界で見いだされる。脊椎動物では、MBOATは脂質生合成やリン脂質リモデリング、また分泌タンパク質の重要な脂質修飾を担っており、細菌では細胞表面分子の修飾を行っている。MBOATはがんや繊維症、糖尿病、肥満や心血管疾患の重要な薬剤標的であるにもかかわらず、このクラスの酵素の構造情報は得られていない。今回、グラム陽性細菌であるサーモフィルス菌(Streptococcus thermophilus)のMBOATであるDltBについて、単独で膜に結合した状態とD-アラニル基供与タンパク質DltCと複合体を形成した状態の両方の3.3 Å分解能での結晶構造が報告されている。構造解析、部位特異的変異誘発、それに脊椎動物MBOATとの比較から、この重要な酵素ファミリーの作用機構に対する複数の知見が初めて得られた。

Letter p.286
doi: 10.1038/s41586-018-0568-2 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2018年10月11日号の Nature ハイライト

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