Nature ハイライト

構造生物学: 2分子のダイニンで移動のペースを設定する

Nature 554, 7691

真核細胞では、細胞質中に存在するタンパク質のダイニン1(ダイニン)が、積み荷を微小管(細胞骨格の管状構成因子)のマイナス端方向へと動かすための主要な輸送体であって、細胞内での物質の移動を、他のモータータンパク質と共に行っている。ダイニンは、その補因子であるダイナクチンとBICD2、BICDR1やHOOK3などの積み荷アダプターの両方に結合することで、非常に長い距離を前進するモータータンパク質となる。BICD2は1分子のダイニンを1分子のダイナクチンに結合することが多い。これとは対照的に、BICDR1とHOOK3は2分子のダイニンからなる複合体に結合し、これらのダイニンはダイナクチンの足場を介して集合することを、今回A Carterたちがクライオ(極低温)電子顕微鏡法を用いて明らかにした。さらに行われた1分子研究により、複合体のこのような配置によってモーター複合体の力と速度の両方が増大することも示された。

Article p.202
doi: 10.1038/nature25462 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2018年2月8日号の Nature ハイライト

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