Nature ハイライト

分子生物学: 記憶形成における核内アセチルCoAの役割

Nature 546, 7658

記憶形成時のニューロン遺伝子の転写調節にはヒストンのアセチル化が関連しており、ヒストンアセチル化は長期記憶の固定に極めて重要である。今回S Bergerたちは、ニューロンで代謝酵素のアセチル補酵素A(アセチルCoA)シンテターゼ2(ACSS2)がクロマチンと結合してアセチルCoAの局所濃度を上げ、ヒストンのアセチル化と神経遺伝子の転写を促進することを示している。マウス海馬では、ACSS2の発現が、記憶に関連するニューロン遺伝子群の発現と長期記憶の獲得に必要だった。これらの結果から、代謝酵素がヒストンのアセチル化に直接的な役割を持つことが明らかになり、酢酸代謝がニューロン遺伝子の調節と神経可塑性に結び付けられた。

News & Views p.361
doi: 10.1038/nature22498 | 日本語要約 | Full Text | PDF
Article p.381
doi: 10.1038/nature22405 | 日本語要約 | Full Text | PDF

2017年6月15日号の Nature ハイライト

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