Nature ハイライト

発生生物学:初期胚発生を制御する機構は、マウス、ウシ、ヒトの間で保存されている

Nature 587, 7834

受精後、最初の細胞系譜決定は、細胞が内部細胞塊と栄養外胚葉に分かれる8細胞期に起こり、その後、それぞれから胚と胚体外組織が生じる。多くの研究で、マウス胚においてこの最初の細胞系譜決定を調節する機構が調べられてきたが、このような機構がヒトにおいて、また種を超えて保存されているかどうかは分かっていない。K Niakanたちは今回、マウス、ウシ、ヒトの胚で、栄養外胚葉の指定への極性タンパク質の関与を調べ、この3種全てが、保存された機構を用いて栄養外胚葉の指定を開始することを見いだしている。この研究から、ヒトの胚発生における最初期の細胞事象と、それらが種間で保存されていることに関する重要な知見がもたらされた。

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