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コロナウイルス:ヒトでのSARS-CoV-2変異株に対するAd26.COV2.Sワクチンの免疫原性

Nature 596, 7871 doi: 10.1038/s41586-021-03681-2

Ad26.COV2.Sワクチンは、中和抗体に部分的な抵抗性を持つB.1.351変異株によるものを含む、症候性の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する臨床での有効性が実証されている。しかし、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)の懸念される変異株に対する、このワクチンのヒトでの免疫原性はまだ明らかにされていない。今回我々は、第I-IIa相臨床試験のCOV1001試験から、Ad26.COV2.Sワクチン接種を受けた20人における、SARS-CoV-2の原株であるWA1/2020と、懸念される変異株であるB.1.1.7、CAL.20C、P.1、B.1.351に対する体液性および細胞性の免疫応答について報告する。Ad26.COV2.Sがシュードウイルスに対して誘導した中和抗体価の中央値は、ワクチン接種後71日目において、WA1/2020と比較してB.1.351変異株では5分の1、P.1変異株では3.3分の1であった。結合抗体価の中央値は、WA1/2020と比べると、B.1.351変異株では2.9分の1、P.1変異株では2.7分の1であった。抗体依存性細胞貪食、補体沈着、ナチュラルキラー細胞活性化の応答は、B.1.351変異株に対して大部分が保たれていた。セントラル記憶応答およびエフェクター記憶応答を含むCD8およびCD4 T細胞応答は、WA1/2020、B.1.1.7、B.1.351、P.1、CAL.20C変異株の間で同等であった。これらのデータは、Ad26.COV2.Sによって誘導された中和抗体応答はB.1.351とP.1変異株に対して低下したが、中和活性以外の機能的抗体応答やT細胞応答は、SARS-CoV-2変異株に対しておおむね維持されていたことを示している。これらの知見は、SARS-CoV-2の懸念される変異株に対するワクチン防御に関して影響を与える。

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