Volume 564 Number 7734

Editorials

ヒト胚の編集をより厳格に規制するため、科学界は、登録研究を導入するなど、行動を起こさなければならない。

How to respond to CRISPR babies p.5

doi: 10.1038/d41586-018-07634-0

ガラパゴス諸島の最後のピンタゾウガメ「ロンサム・ジョージ」とその近縁種のゲノム塩基配列が解読され、長寿の秘密などに関する手掛かりが得られた。

The secrets of Lonesome George p.5

doi: 10.1038/d41586-018-07630-4

温室効果ガス排出のルール策定を目指す国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)が始まったが、目標達成までに残された時間は少ない。

Rules for a safe climate p.6

doi: 10.1038/d41586-018-07633-1

News

ゲノム編集した双子を誕生させたと主張する中国の科学者が学会で詳細を明かすも、多くの疑問が。

CRISPR-baby scientist fails to satisfy critics p.13

doi: 10.1038/d41586-018-07573-w

月の裏側での植物生育や電波天文学の実験を予定している中国の「嫦娥4号」が、間もなく打ち上げへ。

China set to launch first-ever spacecraft to the far side of the Moon p.15

doi: 10.1038/d41586-018-07562-z

ベネチアの高潮対策事業で2022年の完成が予定されるモーゼ計画について、その効果や生態系への悪影響に関して新たな懸念が。

Venice anti-flood gates could wreck lagoon ecosystem p.16

doi: 10.1038/d41586-018-07372-3

イランの首都テヘラン一帯での急激な地盤沈下が、衛星観測で明らかに。

Tehran’s drastic sinking exposed by satellite data p.17

doi: 10.1038/d41586-018-07580-x

地質学者たちが、紛争による遺跡の被害を、銃弾の痕跡を通じて科学的に調査する活動を。

Geologists are measuring bullet damage to ancient Middle Eastern settlements p.18

doi: 10.1038/d41586-018-07320-1

News Features

天文学:新たに生まれつつある世界

These dusty young stars are changing the rules of planet-building p.20

生まれたばかりのおうし座HL星とその周囲の原始惑星系円盤の鮮明な画像から、惑星形成理論の再検討が進められている。

doi: 10.1038/d41586-018-07591-8

公衆衛生:静かなる流行

The silent epidemic killing more people than HIV, malaria or TB p.24

世界全体では、肝炎による死者がHIVや結核、マラリアよりも多く、この状況を改善するためには、乳児のB型肝炎予防接種が実施されていないサハラ以南のアフリカでの対策がカギを握っている。

doi: 10.1038/d41586-018-07592-7

News & Views

地球化学:生体分子形成への岩だらけの道

The rocky road to biomolecules p.42

今回、海底の下で生じる天然の化学反応によって、生物学的な要素なしにアミノ酸のトリプトファンが作られることが分かった。この知見は、地球上の生命の始まりに役立った可能性のある過程を明らかにしている。

doi: 10.1038/d41586-018-07262-8

物性物理学:捉えどころのないスピンテクスチャーの発見

Elusive spin textures discovered p.43

磁性材料には、スピンテクスチャーと呼ばれるさまざまな構造が存在し得る。今回、カイラル磁性体と呼ばれる物質で、そうしたテクスチャーの2つ、メロンとアンチメロンが初めて実験的に観察された。

doi: 10.1038/d41586-018-07561-0

細胞生物学:植物で侵入経路へと進化した排出ルート

Exit route evolved into entry path in plants p.45

植物細胞の葉緑体は、細菌細胞から進化したと考えられている。今回、葉緑体のタンパク質搬入系が、細菌の外へタンパク質を排出する要素から生じていることが明らかになった。

doi: 10.1038/d41586-018-07426-6

素粒子物理学:念願のヒッグス粒子の崩壊が観測された

Long-sought decay of the Higgs boson seen p.46

ヒッグス粒子と他の素粒子の相互作用の強さを測定すれば、素粒子物理学の現行のモデルを検証できる。今回、このモデルの重要な部分が、ヒッグス粒子の最も頻度の高い崩壊の観測によって確かめられた。

doi: 10.1038/d41586-018-07405-x

代謝:脂肪組織における酸素消費の低下

Reduced oxygen consumption by fat cells improves metabolic defects p.47

低酸素濃度状態は、肥満において脂肪組織が拡大していることを示す特徴であり、2型糖尿病につながることがある。今回、適切な血液供給の不足に加えて、脂肪細胞における酸素需要の増大が、この危険な状態のカギであることが分かった。

doi: 10.1038/d41586-018-07248-6

環境科学:アンモニアのマップという歴史的偉業

Satellite pinpoints ammonia sources globally p.49

アンモニアの排出は、ヒトや環境に有害である。今回、人工衛星による観測は排出源の位置を精密に特定でき、そうした排出を制限する国際協定の順守の監視に役立つ可能性があることが、解析によって示された。

doi: 10.1038/d41586-018-07584-7

発生生物学:インスリン産生細胞に重要な配置

Location matters for insulin-producing cells p.50

器官発生では、内因性と外因性の合図が細胞の運命を制御する動的過程を駆動する。今回、マウス細胞とヒト細胞の研究によって、必須ホルモンのインスリンを産生する細胞にこうした合図がどのように影響を及ぼすか明らかになった。

doi: 10.1038/d41586-018-07490-y

Articles

気候科学:南極の融解水に起因する将来の気候の変化

Change in future climate due to Antarctic meltwater p.53

doi: 10.1038/s41586-018-0712-z

地球化学:海洋リソスフェアの凹部内での非生物的なアミノ酸合成

Abiotic synthesis of amino acids in the recesses of the oceanic lithosphere p.59

doi: 10.1038/s41586-018-0684-z

遺伝学:ナメクジウオの機能ゲノミクスおよび脊椎動物の遺伝子調節の起源

Amphioxus functional genomics and the origins of vertebrate gene regulation p.64

doi: 10.1038/s41586-018-0734-6

免疫学:分散したトランスゴルジ網上のホスファチジルイノシトール 4-リン酸はNLRP3インフラマソームの活性化を仲介する

PtdIns4P on dispersed trans-Golgi network mediates NLRP3 inflammasome activation p.71

doi: 10.1038/s41586-018-0761-3

構造生物学:9型分泌装置の構造から明らかになった新規なタンパク質輸送機構

Type 9 secretion system structures reveal a new protein transport mechanism p.77

doi: 10.1038/s41586-018-0693-y

Letters

素粒子物理学:暗黒物質の相互作用を探査するためのヨウ化ナトリウム検出器を用いた実験

An experiment to search for dark-matter interactions using sodium iodide detectors p.83

doi: 10.1038/s41586-018-0739-1

原子物理学:センチメートルレベルより高い精度の測地を可能にする原子時計の性能

Atomic clock performance enabling geodesy below the centimetre level p.87

doi: 10.1038/s41586-018-0738-2

光物理学:極端紫外域の屈折光学素子

Extreme-ultraviolet refractive optics p.91

doi: 10.1038/s41586-018-0737-3

物性物理学:カイラル磁性体におけるメロンとスキルミオンの間のトポロジカルスピンテクスチャーの変換

Transformation between meron and skyrmion topological spin textures in a chiral magnet p.95

doi: 10.1038/s41586-018-0745-3

環境科学:明らかになった産業および農業におけるアンモニアの点源

Industrial and agricultural ammonia point sources exposed p.99

doi: 10.1038/s41586-018-0747-1

気候科学:産業革命以降の北極の温暖化に応答したグリーンランドの融解水流出量の非線形的な増大

Nonlinear rise in Greenland runoff in response to post-industrial Arctic warming p.104

doi: 10.1038/s41586-018-0752-4

神経科学:海馬は、睡眠中の海馬非依存的な長期記憶の形成に必須である

The hippocampus is crucial for forming non-hippocampal long-term memory during sleep p.109

doi: 10.1038/s41586-018-0716-8

細胞シグナル伝達:インテグリンを介した機械シグナル伝達が膵臓前駆細胞の運命を指示する

Mechanosignalling via integrins directs fate decisions of pancreatic progenitors p.114

doi: 10.1038/s41586-018-0762-2

幹細胞:VCAM-1+マクロファージはHSPCの血管ニッチへのホーミングを誘導する

VCAM-1+ macrophages guide the homing of HSPCs to a vascular niche p.119

doi: 10.1038/s41586-018-0709-7

細胞生物学:TIC236は葉緑体の外包膜と内包膜にあるトランスロコンを連結している

TIC236 links the outer and inner membrane translocons of the chloroplast p.125

doi: 10.1038/s41586-018-0713-y

免疫学:FBXO38はPD-1のユビキチン化を仲介しT細胞の抗腫瘍免疫を調節する

FBXO38 mediates PD-1 ubiquitination and regulates anti-tumour immunity of T cells p.130

doi: 10.1038/s41586-018-0756-0

発生生物学:StellaはDNMT1を介したde novoメチル化を妨げることで卵母細胞のメチロームを保護する

Stella safeguards the oocyte methylome by preventing de novo methylation mediated by DNMT1 p.136

doi: 10.1038/s41586-018-0751-5

発生生物学:CDK12はイントロンポリアデニル化の抑制によりDNA修復遺伝子を調節する

CDK12 regulates DNA repair genes by suppressing intronic polyadenylation p.141

doi: 10.1038/s41586-018-0758-y

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