Nature Ecology & Evolution

生態学と進化の研究コミュニティーのためのNature 関連誌として、オンライン限定ジャーナルNature Ecology & Evolution を2017年1月に創刊しました。

Nature Ecology & Evolution は、生態学および進化生物学の全領域に目を向け、分子、生物個体、集団、群集および生態系のレベルでの研究に加えて、社会科学の関連領域も対象とします。Nature Ecology & Evolution は、生物の多様性のあらゆる側面に関心のある全ての研究者と政策立案者がともに、この分野の最も優れた重要な進歩について知り、また、関連する時事問題を議論するための場を提供します。オンライン限定の月刊ジャーナルではありますが、Nature Ecology & Evolution の対象範囲は広く、掲載論文はきわめて幅広い領域の科学者の目に触れることになります。

すべてのNature 関連誌と同様にNature Ecology & Evolution も、専門のエディターからなる専任チーム、公正かつ厳格な査読プロセス、高水準の原稿整理と制作、迅速な出版、編集の独立性を特徴としています。

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Nature Ecology & Evolution注目のハイライト

その他のハイライト

最新Research

真核生物の最終共通祖先の概念

Concepts of the last eukaryotic common ancestor

掲載

真核生物の最終共通祖先(LECA)の概念化は初期進化の解明に極めて重要であるが、LECAがどのような形態を取っていたのかについては意見が分かれている。今回、LECAについて考えられる4つの形態、すなわち、概念上の系統発生的な状態、単一細胞、集団、および生物の共同体について検討された。

変わりゆく世界における食物網の再編

Food web rewiring in a changing world

掲載

気候変動は空間的に非対称であるため、広食性消費者種の行動を変化させて、食物網に2通りの影響を与えると考えられる。新しい生態系への移動は食物網のトポロジーに影響を与える一方、生態系内の変化は相互作用の強度に影響を与えることになる。

その他の「最新Research」

おすすめのコンテンツ

サメ類のゲノム解析がもたらした板鰓類の進化と脊椎動物の起源に関する手掛かり OPEN

Shark genomes provide insights into elasmobranch evolution and the origin of vertebrates

Nature Ecology & Evolution

掲載

Nature Ecology & Evolution 2, 10 | doi: 10.1038/s41559-018-0673-5 (2012)

人工細胞システムにおける協力的RNA複製の持続可能性と共進化

Sustainable replication and coevolution of cooperative RNAs in an artificial cell-like system

Nature Ecology & Evolution

掲載

Nature Ecology & Evolution 2, 8 | doi: 10.1038/s41559-018-0650-z (2012)

その他の「おすすめのコンテンツ」

著者インタビュー

サメのゲノムが挑む、進化と自然の謎

工樂 樹洋氏

軟骨魚類板䚡(ばんさい)類のサメ類は、その名の通り、硬い骨を持たない。ヒトの属する硬骨脊椎動物の祖先とは、4億5000万年前に分岐した。日本近海には、映画で有名なホホジロザメ、巨大なジンベエザメ、ダイバーに人気のシュモクザメをはじめ、約150種が生息している。このほど、理化学研究所生命機能科学研究センター分子配列比較解析ユニットの工樂樹洋ユニットリーダーらを中心とする、沖縄美ら海水族館、海遊館、大阪市立大学、東京大学の共同研究チームが、ジンベエザメ、トラザメ、イヌザメの全ゲノムを解析し、脊椎動物の進化やサメの生態についてさまざまな知見を得た。成果は、Nature Ecology & Evolution 11月号に発表された。

後肢発生研究で見えてきた、胴の長さの進化

黒岩 厚氏、鈴木 孝幸氏

地球上には、さまざまな胴の長さの脊椎動物がいる。最も短いものの代表例はカエルで、背骨の数は8つほど。最長はニシキヘビ(ヘビ亜目)などで、背骨は200以上あるという。名古屋大学大学院理学研究科の鈴木孝幸講師、黒岩厚教授らは、長年、後ろ足がいつ、どこに、どのような遺伝子の働きで作られるかを調べてきた。このほど、後ろ足を含む体の後方部分の構造を作る場所が、ただ1つの遺伝子で決定されることを突き止め、この遺伝子の発現タイミングが、後ろ足の位置、つまり胴の長さの多様性を生み出していることを見いだした。

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