Press release

Nature Asia-Pacific Publishing Index開設のご案内

2010年3月9日

ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)のアジア太平洋部門であるNPGネイチャー アジア・パシフィックは本日、Natureおよび姉妹誌に掲載されたアジア太平洋地域の論文年間産出数を国別、研究機関別に評価したサイト「Nature Asia-Pacific Publishing Index」(www.natureasia.com/en/publishing-index/)を開設しました。

この新しいサイトの開設を記念して、Nature 2010年3月11日号(印刷版)には、特別別冊付録として、Nature Asia-Pacific Publishing Ranking 2009を同梱します。この付録は、2009年1~12月の「Nature Asia-Pacific Publishing Index」のデータをもとに作成されています。

Nature Asia-Pacific Publishing Indexについて
「Nature Asia-Pacific Publishing Index」は、NPGが発行する被引用回数の高いジャーナル30誌に過去12か月間に掲載された論文のうち、アジア太平洋地域の研究機関に所属する著者 がかかわった論文を対象とした指標です。ネイチャーの電子版プラットフォームであるnature.comから過去12か月分のデータをダウンロードして、 週1回更新されます。

このサイトでは、研究機関別国別ジャーナル別のデータを閲覧することができます。また、過去の年間データ(1998~2009年)を参照したり、それをもとにグラフを作成したりすることも可能です。

このIndex生命科学、物理科学、化学の基礎研究は幅広くカバーされていますが、応用科学、工学、臨床医学については比較的限定的なものとなっています。そのため、主に基礎研究での強さをみるための指標としてご活用いただくことをおすすめします。

近年の動向
2009年にNatureおよび姉妹誌に掲載された原著論文数は、日本の研究機関から232本、中国から93本、オーストラリアから98本 でした。各論文における著者の出身国の割合でデータを補正した結果(Corrected count)をみると、国別では日本が第1位で、中国、オーストラリアと続きます。韓国やシンガポールも伸びてきており、インドの動向も今後は見逃せない でしょう。

こうしたデータは、近年、中国をはじめとするアジア太平洋地域諸国から質の高い科学論文が数多く産出されてきていることを示しています。例えば、1998年の時点では、Natureおよび姉妹誌の掲載論文のうち、中国の著者によるものはわずか3本でしたが、その後の約10年間で約30倍に増えています。この伸び率は、ネイチャーのジャーナル数が倍増したことだけで説明できるものではありません。

研究機関別ランキングをみると、2009年のベストテンを6つの日本の研究機関が占めています。東京大学が第1位で68本、第2位以下は京都大学、大阪大学、理化学研究所、中国科学院が並びます。

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NPGのパブリッシングディレクター(アジア太平洋地域担当)は、次のように話しています。「週1回更新の『Nature Asia-Pacific Publishing Index』をスタートさせ、2009年の結果をまとめた印刷版特別別冊付録を発行できることをうれしく思います。このIndexを利用すれば、 Indexのランキングのもとになっている論文抄録を『発掘』できます。また、週1回更新ということは、アジア太平洋地域で最もホットな基礎研究を行って いる研究機関や研究者の出身国、専門分野、所属機関を常に把握できることを意味しています」。

「このIndexの透明性は十分に確保されています。このIndexのデータをもとに、独自の解析・解釈をしていただいて構いません。その際は、このウェブサイト上のデータを利用している事実を示し、リンクを設定してください」。

※本プレスリリースの原本は英語であり、日本語は参考翻訳です。
英語プレスリリース

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