注目の論文
【化学】金属‐有機フレームワークを用いた二酸化炭素の捕捉
Nature Communications
2012年7月18日
Chemical Sciences: Metal-organic frameworks capture CO2
周囲条件下で大量の二酸化炭素(CO2)を吸収できる多孔性金属‐有機フレームワークが合成された。この技術は、工業プロセスにおけるCO2の捕捉と分離に新たな可能性を開く可能性がある。この成果を報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。
金属‐有機フレームワークは、気体の捕捉に有望視される高多孔性材料だ。この材料については、常温常圧での効率の低さが、CO2の捕捉のための利用を拡大するうえでの大きな課題となっていた。今回、B Chenたちは、この課題を克服し、周囲条件下でCO2吸収量が多い金属‐有機フレームワークを発表した。
金属‐有機フレームワークは、低コストで毒性がないため、現在、さまざまな工業プロセスでCO2の化学的吸収に用いられている溶媒に代わる有望な材料となる可能性がある。
doi: 10.1038/ncomms1956
注目の論文
-
4月23日
天文学:人工知能が明らかにするブラックホール周辺に生じるフレアの3DモデルNature Astronomy
-
4月19日
古生物学:インドで発見された化石は新属新種の古代の大蛇だったScientific Reports
-
4月18日
気候変動:気候変動に伴う経済的コストNature
-
4月18日
生物学:闘争・逃走系の起源Nature
-
4月16日
気候変動:海洋での致死的な極端低温事象の強度と頻度が高まっているNature Climate Change
-
4月12日
気候:熱波と極端な海水準上昇の同時発生で海岸線地帯に対する脅威が高まっているCommunications Earth & Environment