注目の論文
【エピジェネティクス】ブタの脂肪組織におけるDNAメチル化地図
Nature Communications
2012年5月23日
Epigenetics: Mapping fat genes in pigs
3種のブタの脂肪組織において調節を受ける遺伝子の位置決定について報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。この3種類のブタは、それぞれ脂肪量が異なっており、したがって、今回得られた知見は、肥満に関係する遺伝子に関して重要な意味を持っている可能性がある。
遺伝子は、DNAメチル化によって調節されることがある。これは、エピジェネティックな調節として知られ、遺伝子発現に影響を与える。今回、X Li、R Liたちの研究チームは、肥満におけるエピジェネティクスの役割を解明するために、脂肪組織の遺伝子に見られるエピジェネティックな刻印の位置決定を行った。今回の研究では、異なる脂肪量になるように飼育された3種類のブタの8つの身体部位から得た組織を用いた。その結果、DNAメチル化のパターンが、性別、種類、解剖学的部位によって異なっていることが判明した。こうした研究結果は、肥満と脂肪組織調節における遺伝子発現調節について解明を進めるための基盤となる。
doi: 10.1038/ncomms1854
注目の論文
-
4月19日
古生物学:インドで発見された化石は新属新種の古代の大蛇だったScientific Reports
-
4月18日
気候変動:気候変動に伴う経済的コストNature
-
4月18日
生物学:闘争・逃走系の起源Nature
-
4月16日
気候変動:海洋での致死的な極端低温事象の強度と頻度が高まっているNature Climate Change
-
4月12日
気候:熱波と極端な海水準上昇の同時発生で海岸線地帯に対する脅威が高まっているCommunications Earth & Environment
-
4月11日
生態学:森林管理の認証制度が哺乳類の大型種と絶滅危惧種の保護に役立っているNature