注目の論文
16年間に18回再生したイモリの眼水晶体
Nature Communications
2011年7月13日
16 years of regeneration for the newt lens
Cynops pyrrhogaster(アカハライモリ、別名ニホンイモリ)の眼水晶体を16年間で18回再生させた研究について報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。今回発表される研究結果では、アカハライモリにおいて、眼水晶体の再生の効率が、時間の経過や加齢によって低下しないことが示唆されている。
P Tsonisたちは、1994年にイモリを採取し、その後、水晶体切除術(眼の水晶体を取り除く処置)を繰り返し行った。この実験は、16年間に18回行われた。Tsonisたちは、17回目と18回目の水晶体切除術の後に再生した水晶体と対照群のイモリの水晶体を比較し、形態が同じであり、水晶体での水晶体遺伝子の発現レベルが同程度であることを明らかにした。今回の研究結果により、イモリの再生能は長期間にわたって持続することが判明した。
doi: 10.1038/ncomms1389
注目の論文
-
4月16日
医学研究:一部の患者では、抗体がパーキンソン病の運動機能症状の進行を遅らせる可能性があるNature Medicine
-
4月11日
生態学:森林管理の認証制度が哺乳類の大型種と絶滅危惧種の保護に役立っているNature
-
4月11日
医学:インフルエンザ感染に伴う肺損傷の予防薬候補がマウスの試験で好結果Nature
-
4月9日
身体に触れられると精神的・身体的な健康が向上する可能性があるNature Human Behaviour
-
4月4日
医学研究:希少疾患に対するmRNA医薬の臨床試験Nature
-
4月3日
遺伝学:左利きに関連する希少な遺伝子バリアントを調べるNature Communications