注目の論文
ナノワイヤーを使って低濃度のDNAを検出する
Nature Communications
2011年12月7日
Detecting low concentrations of DNA with nanowires
メカニカルバイオセンサーの新たな作製方法が考案された。これで、低濃度の生体物質の検出に新たな道が開けるかもしれない。詳細を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。 ナノメカニカル共振器は、その共振周波数が共振器の質量変化に非常に敏感に依存しているためにDNAや小分子の微小な質量の検出ができることから、バイオセンシング用途で注目を集めている。今回、A Lalたちは、シリコン薄膜上に垂直に整列したナノワイヤーアレイを用いた新しいデバイスを実証した。この構造体は、既存のナノエレクトロメカニカル共振器やカンチレバーと異なり、フォトニック結晶を形成するため、この構造体を用いたセンサーは、レーザーによって制御される。そのため、このデバイスは、遠隔操作で作動させることができる。また、シリコンナノワイヤーの表面積が大きいので、ほかのタイプのメカニカルセンサーよりも面積当たり質量の感度がはるかに高い。したがって、DNAのように低濃度の物質を含む溶液に用いるバイオセンサーのための有望な系だといえる。
doi: 10.1038/ncomms1587
注目の論文
-
3月27日
機械学習:ベルギービールの風味を高めるNature Communications
-
3月22日
化学:ちょっと立ち止まって体臭の化学組成の違いを調べてみたCommunications Chemistry
-
2月28日
持続可能性:もっと環境に優しい方法でデニムを青く染めるNature Communications
-
1月24日
化学:複数の自律型実験室をつないで国際的な共同研究を進めるNature Communications
-
11月30日
天文学:新たに発見された6惑星系Nature
-
11月13日
化学: ロボット化学者が火星の隕石から酸素を作ったNature Synthesis