注目の論文
ナノ粒子の構造的特性を測定する方法
Nature Communications
2011年8月17日
A great nanoscale resolution
従来の約20倍の分解能で単一ナノ粒子の構造的特性を調べる方法が発表された。ナノ粒子は、薬物送達に用いられるため、今回の研究は、特定の特性を有する薬の開発にとって重要な意味を持つ可能性がある。この研究成果を報告する論文は、今週、Nature Communicationsに掲載される。 流動的な界面に存在するナノ粒子は、薬物送達、生体膜を介した取り込み、ナノ複合材料の作製など、さまざまな分野での応用にとって重要だ。その中で、個々のナノ粒子のぬれ性を解明することは、これまで難題として残っていた。今回、L Isaたちは、直径10ナノメートルという微小なナノ粒子のぬれ性を個別に測定するために用いることのできるin situ画像化法を開発した。 この分解能は、現在の技術水準をはるかに超えるもので、ナノスケールのぬれを解明するうえで新たな知見をもたらすかもしれない。
doi: 10.1038/ncomms1441
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