注目の論文
大気中でレーザーが水凝縮を誘起するメカニズム
Nature Communications
2011年8月31日
Laser-induced condensation of water in air
レーザーによって水滴形成が誘起されるメカニズムとされる1つの考え方が報告される。この方法は、大気中での水凝縮を引き起こす新たな方法の開発をめざす従来からの研究をもとにして得られたもので、大気中でのレーザーの応用、例えば、大気の遠隔探測や雨の制御につながるかもしれない。
大気中に微小粒子を散布して、水滴が成長し始めるようにするというのが、雲の種まきの方法として長く行われている。大気中で強いレーザービームを照射すると、空気がイオン化されるので、レーザービームは大気中の水分の凝縮を助ける役割を果たすことが予測されていた。今回、J Kasparian たちは、スイス・ジュネーブのローヌ川上空で、さまざまな大気条件におけるレーザー誘起の水凝縮を測定した。その結果、湿度が70%を超えると、レーザーによってマイクロメートルサイズの水滴の成長が起こることが判明した。
doi: 10.1038/ncomms1462
注目の論文
-
4月4日
化学:生命の化学的起源がどのように形成されたかという謎の解明に向けた熱い流れNature
-
3月27日
機械学習:ベルギービールの風味を高めるNature Communications
-
3月22日
化学:ちょっと立ち止まって体臭の化学組成の違いを調べてみたCommunications Chemistry
-
2月28日
持続可能性:もっと環境に優しい方法でデニムを青く染めるNature Communications
-
1月24日
化学:複数の自律型実験室をつないで国際的な共同研究を進めるNature Communications
-
11月30日
天文学:新たに発見された6惑星系Nature