Research highlight

Genetic susceptibility to gastric cancer

Nature Genetics

May 19, 2008

PSCA遺伝子の多型が、胃癌の2つの主要なカテゴリーの1つ、びまん型胃癌の高い発症リスクと関連していることが判明した。Nature Genetics(電子版)に今週掲載される論文では、世界の癌による死亡例で非常に多い胃癌について調べるために日本と韓国で共同実施された全ゲノム関連解析が報告されている。

これまでの研究からは、胃癌に「腸型」と「びまん型」があることが示唆されていた。びまん型は、胃の中で均等に分布し、ピロリ菌(Helicobacter pyroli)の感染とは関係ない。腸型は、ピロリ菌との相関が確認されることが多い。

国立がんセンター研究所の吉田輝彦らの研究チームは、びまん型胃癌に関する全ゲノム関連解析を日本国内で行い、PSCA遺伝子の1つの多型が、高い発症リスクと有意に関連していることを見出した。この関連性は、韓国で行われた別の症例-対照解析で再現された。PSCA遺伝子の産物が果たす機能については不明だが、研究チームは、この遺伝子産物が細胞膜に固定され、培養細胞の増殖を阻害しうることを明らかにしている。

doi: 10.1038/ng.152

Return to research highlights

PrivacyMark System